ある医療機関において、ネットワーク接続の不安定(通信断や速度低下)が長期間にわたって継続し、原因の特定が困難な状況が続いていました。
院内のIT担当者は限られた人員体制で対応しており、さらにネットワーク機器が各フロアや診療科ごとに配置されていたことから、複数の監視ツールに個別にアクセスしてログを照合・分析し、異常の根本原因を特定する作業は、非常に煩雑で、時間のかかる作業となっていました。
N-Partnerの営業エンジニアは、お客様の状況をヒアリングした上でN-Cloudを導入し、院内すべてのネットワーク機器を一元管理できる環境を構築しました。
その上で、各種データとログの収集・分析を実施し、自動生成されたネットワークトポロジー図を通じて、病院3階に設置された特定のスイッチにおいてネットワークループが発生していたことをを突き止めました。
このループによって、大量のパケットが破棄され、ネットワーク全体の不安定化を引き起こしていたことが判明しました。
取得された情報をもとに、発生していた事象、想定される原因、および対象スイッチの設置場所を院内のIT管理者へ報告。
管理者は迅速に配線の確認と機器交換を実施し、長期化していたネットワーク不安定の問題を解消することに成功しました。

N-Partnerの運用技術とサポートサービスにより、管理者は病院内で長年解決できなかったネットワークの不安定問題を、より迅速かつスムーズに解決することができました。その結果、院内ネットワークの品質も大きく向上しました。
さらに、製品の保守契約(MA:Maintenance Agreement)の満了を迎える前には、お客様側から積極的にご連絡をいただき、N-Partnerの営業チームとともに契約更新も円滑に完了しました。